一般書籍

石持浅海『二千回の殺人』感想 - 商業施設でのテロを題材にしたクライムサスペンス

石持浅海『二千回の殺人』読み終わった。※ 少しだけネタバレを含むので注意。しかしミステリーではないので、記事を読んでも小説の価値は失われないものと思う。文庫化によって改題されているので注意。原題は『凪の司祭』。石持浅海と言えば、特殊環境にお…

P・G・ウッドハウス『ジーヴスの事件簿 才智縦横の巻』感想 - 皇后美智子様がおすすめする英国ユーモア小説

P・G・ウッドハウス『ジーヴスの事件簿 才智縦横の巻』読み終わった。皇后美智子様の84歳のお誕生日のお言葉で、天皇陛下の退位後に何をするかと尋ねられ、答えられたのが探偵小説を読むこと、そしてジーヴスシリーズを読むことだった。 公務を離れたら何か…

竹本健治『フォア・フォーズの素数』感想 - 少年の薄暗い感情を描いた短編集

竹本健治『フォア・フォーズの素数』読み終わった。また竹本健治さんの本の感想かよと思われるかもしれませんが、最近『ウロボロス』の復刊があったためか他の作品も復刊されていたりプッシュされたりしているためで、決して作者本人様にリツイートされて浮…

ジョイス・キャロル・オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』感想

ジョイス・キャロル・オーツ『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』(原題:The Corn Maiden and Other Nightmares)読み終わった。 ジョイス・キャロル・オーツは村上春樹とともにノーベル文学賞の候補に挙げられてるアメリカの女性作家です。ミステリ…

不思議の国のアリスと鏡の国のアリスのミステリ的考察

先日ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を再読する機会がありました。『アリス』を読んでいると、特に『鏡の国のアリス』にミステリ的なコンテクストに通底するものがあると感じましたので、それを書き留めておきたいと思います…