菅原和也『あなたは嘘を見抜けない』感想

菅原和也『あなたは嘘を見抜けない』読み終わりました。

 

2つのパートが交互に繰り返されて物語が進んでいきます。片方のパートではSNSで知り合いニックネームで呼び合う登場人物たちが出てきて、『十角館の殺人』や『密室殺人ゲーム』を思い出しハードルがどんどん上がっていきます。
 
しかしながら大仕掛けは想像通りで少し肩透かしでした。本格ミステリを読んでいるなら看破できる方が多いのではないでしょうか。
殺人のトリック自体も実現可能性に乏しいように思えて、しかも犯人の指摘も証言頼りなところも多くイマイチに感じます。
一方で、タイトル通り誰が嘘をついているかという謎もあるのですが、これはなかなかブラックで好きです。
 
主人公は可愛げの一切ないクソ野郎なので不快でしかなかったのですが、探偵のキャラクターはなかなかいい味出してるのでシリーズものになるなら次作も読んでみたいとは思います。

 

あなたは嘘を見抜けない (講談社タイガ)

あなたは嘘を見抜けない (講談社タイガ)

 

 僕の彼女は「嘘つき」たちに殺された。廃墟探索ツアーで訪れた無人島で死んだ最愛の人・美紀。好奇心旺盛で優しい彼女は事故に遭ったのだ。僕は生きる意味を喪い、自堕落な生活を送っていたが、美紀と一緒に島にいた女と偶然出会いある疑いを抱く。美紀は誰かに殺されてしまったのではないか。誰がか嘘をついている。嘘と欺瞞に満ちた血染めの騙し合いの幕が開く。