古野まほろ『全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録』感想

古野まほろ『全日本探偵道コンクール セーラー服と黙示録』読み終わった。

なにかと話題の古野まほろさんのセーラー服と黙示録シリーズの新作です。

セーラー服と黙示録シリーズは同じ事件に対してフーダニットとハウダニットホワイダニットの3つの手法で推理するのが特色なのですが、今作はホワイダニットの葉月茉莉絵しか推理しないので少し物足りない。

全日本探偵道コンクールを舞台にした推理合戦やコンクールのルールを活かした結末は面白く、それに至る伏線も緻密です。古野みずきと島津今日子の戦いも見たいので是非続編も書いて欲しいところ。もっと言えば地区予選から漫画で連載して欲しいです。

 

本書には中編の島津今日子の図書館も収録されています。正直こちらの方が面白い。

島津今日子が一つ一つ推論を積み重ねて犯人を追い詰めていく過程もさることながら、自白をしない犯人を完全に屈服させるような仕掛けはアクロバティックですが島津今日子の性格やキャラクターを良く表していて、スピンオフ小説としても一級品です。

 

ところで今までの作品は1stや逆シャアのネタが多かったような気がするのですが、今作はZやZZのネタが多かったです。次はF91やVのネタになるのでしょうか。楽しみです。 

 Amazonの評価は炎上した結果なので作品の参考にはしないでください。

全日本探偵道コンクールー高校生探偵の日本一を決める『探偵の甲子園』である。そして今年、全国津々浦々から激しい地区予選を勝ち上がってきたチームは、因縁浅からぬ『聖アリスガワ女学校代表』と『愛知県立勁草館高校代表』であった。奇しくも女生徒3人どうしの直接対決となったこの決勝戦、両校の先鋒は誰か?先鋒戦の舞台とルールは?そのお題は?そしてもちろんー勝者は?晩夏のおんなの戦いが、始まる。